深爪矯正前に必読|ジェルアレルギーの危険性と安全なアクリル矯正とは
- 深爪改善お役立ち情報

「ジェルアレルギー」という言葉をご存知でしょうか?
一度発症すると完治が極めて難しく、その症状は夜も眠れないほど激しいかゆみや水ぶくれ、爪周りの膿や炎症に長く苦しむこともあり、将来的にネイルはもちろん それに類似する成分に一切触れる事が出来なくなる可能性がある、決して軽視できない症状です。
特に最近、中高生、ときには小学生の女の子たちが、ジェルアレルギーを多く発症してしまう事が問題視されています。
年頃となりおしゃれに興味を持ち、ネイルサロンで可愛いジェルネイルをやってもらう事に憧れるけれど、それはお小遣いでは難しく、ネットで手軽に買える安価なセルフネイルキットに安易に手を出してしまった事が原因です。
「可愛く爪を飾りたい──」そんな気持ちの真逆の結果、
花の青春時代に
「手指が真っ赤に腫れひどくボロボロに皮むけ」
「搔きむしって膿が止まらない」
「気が狂うほどのかゆみで夜も眠れない」
そんな可哀そうな状態に陥ってしまう子が実際に数多く存在しています。

中高生だけに限らず、YouTubeなどでHow toを誰でも気軽に学べるようになったおかげでセルフネイルを楽しむ方が増え、大人の方もジェルアレルギーを発症してしまう方も増えてきています。
爪を綺麗に見せたかったはずが、知識がないがゆえに知らず知らずのうちに一生のリスクにつながってしまうジェルアレルギー。
実はこれは中高生やセルフネイラーさんだけの大げさな話ではなく、実は深爪の方も必ず知っておかなければいけない内容なのです。
「深爪矯正」という言葉に行き着いた方には、サロンに足を運ぶ前に、是非「ジェルアレルギー」についても知っていただければと思います。
目次
ジェルアレルギーとは?
ジェルアレルギーとは、ジェルに含まれる成分に皮膚や体が過敏に反応し、赤み・かゆみ・腫れ・水ぶくれなどの症状を起こす状態を指します。
いわゆる「接触性皮膚炎」の一種で、一度発症すると体の免疫がその成分を「敵」と記憶してしまうため、以後はごく少量の接触でも反応が出やすくなります。
ではなぜ、ジェルでアレルギーが起こるのでしょうか?
その背景には「ジェルの固まる仕組み」が深く関わっています。
ジェルが固まる仕組み
ジェルネイルとはマニキュアとは違い、「乾かす」という表現ではなく「固める」という表現を用います。その方法として、独自の成分の水あめ状の液体を爪に塗布し、「UV(紫外線)」や「LED(特定波長の光)」の光を専用の機械で照射し固めます。
これは光重合反応と呼ばれるもので、ジェルに含まれる「光重合開始剤」という成分が光を吸収し、熱を発しながらモノマー(小さな分子)同士を結びつけて大きな樹脂(ポリマー)へと変化させる事で、水あめ状だったジェルが短時間で固い樹脂に変わり、ネイルとしての耐久性やツヤを持つようになる化学反応です。固まる際に熱を発生するのも特徴です。
これらがもし、爪の上以外の皮膚に付着した状態で硬化してしまうと、無論皮膚の上でその化学反応は行われてしまいます。

アレルギーとの関係
この化学反応は性質上100%完璧には行われず、必ず「未硬化ジェル」と呼ばれる硬化しきらずにベタベタと残る状態の成分が生じます。
未硬化ジェルは、ライトの光が十分に当たっていない、照射角度が合っていない、使用するジェルとライトの波長やワット数が合わない、厚塗りしすぎる、といった条件が重なる事でもより多く生成され、この未硬化ジェルがアレルギーを引き起こす原因となります。
「はみ出しちゃった。」
「なんか触るとべたべたするけど、お風呂に入れば取れるよね。」
この安易に見える光景が実は、目には見えずとも未硬化ジェルが皮膚に付着し、皮膚から経皮吸収され、少しずつ体内に蓄積──。
繰り返し触れることで免疫が反応し、それがいつしかアレルギーとして発症してしまうのです。
気軽に手に入れられてしまうセルフネイルキットですが、このように手肌の上で化学反応を起こすような物を、決して安易に子供が大人の目の届かないところで使うべきではないのです。
「溶けて熱いプラスチックを肌の上に乗せて遊んでいるのとほぼ同様」と書けば、その危険さをイメージしていただける事でしょう。
知識も技術もない女子中高生がアレルギーになってしまうのも当然です。
ジェルアレルギーの症状と対処法
その症状は爪周りに限定されず、指先、手全体、そして全身に広がることもあります。
水ぶくれや膿を伴う炎症は、日常生活にも影響し、料理や水仕事、学校や仕事の作業にまで支障が出るケースも少なくありません。
初期症状
- 爪周囲や指先のかゆみ、赤み
- 爪周囲の皮膚が腫れる、皮むけ
- 水ぶくれのような小さな膨らみ
進行すると
- 夜も眠れないほどの強いかゆみや痛み
- 水疱から膿やリンパ液が流れ、一時的に固まると黄色く瘡蓋状となるが、かゆみで掻きむしってしまい更なる悪化を招いたり、人によっては潰瘍し飛び火症状に発展する
- 爪の根元や横から皮膚がめくれる
- 指先の皮膚が硬化・亀裂を起こす
- 爪自体が浮き上がったり、変形・剥離する
- 手だけにとどまらず、涙やくしゃみ、鼻水、他全身に発疹など
このように、単なるかゆみや皮むけだけでなく、ネイルができないどころか、生活に支障をきたすレベルの症状となり、時には一生苦しむケースもあります。
一度発症すると、免疫はジェル成分を「危険」と認識するため、再度ジェルに触れると強く反応します。
つまり、ネイルはもちろん、それに類する成分に一切触れる事ができなくなる可能性があるのです。

ならないためには、まず第一に安易にセルフネイルを行わない事。
またプロに頼むのでも、専門知識があり衛生管理等も行き届いたネイルサロンを選ぶことが重要です。
そして残念ながらなってしまった場合には、すぐにセルフネイルは中止し、皮膚科を受信し「ジェルやレジンなど光硬化型樹脂による接触皮膚炎の疑い」と伝えます。
アレルギーは進行すればするほど重症化し、回復にも時間がかかるため症状が出ているのに我慢して続けるのは最も危険です。
深爪とジェルの相性の悪さ
実は深爪の方がジェルを使う場合、ジェルアレルギーになってしまうリスクは一般の爪より【格段に】高くなります。
その理由を解説していきます。
相性が悪い背景
深爪の方がジェルアレルギーを発症しやすいのには、深爪であるその爪の形状と指先の状況下が強く影響します。では実際に、深爪がどんな状況かを考えてみます。
まず第一に、その名前から読んで解る通り、爪が短くなっていますね。それに伴い、必然的に指先のお肉がかなり見えている状態です。
噛み癖やいじり癖が原因の場合、その多くは爪の白い部分がすべて損失しているため、爪が指先の肉に食い込むようになり、指先のお肉がもっこりと膨らんでいる場合も多く見受けられます。
そしてそれが慢性的な刺激の場合、爪は正常に角化する事が出来ずに、そうでない方と比べて爪自体が薄い、または異常なほどに厚みがある場合もあります。
それは爪だけでなく、爪周りの甘皮も同様です。
そして深爪が長期にわたって続いてしまっている場合、本来指先のバリア機能も果たすはずのハイポニキウムが消失しているため、指先は必然的にひび割れや皮むけを生じカサカサな場合が多くあります。
そして何より、それを「口にして」しまっています。
ではここから、それぞれにそのリスクを書いていきます。

重度深爪だとジェルはほぼ100%皮膚に付着する
ネイルスクールに行くと必ず習う事なのですが、ジェルネイルはその性質上、爪の先端を包みこむような塗り方をします。
爪表面に塗布するだけではジェルネイルは先端から剥がれてきてしまうからです。
ですので、深爪で爪先の白い部分がない方にジェルネイルを塗布する場合、剥がれないようにするためには爪先極限まで塗る必要があり、爪が指先のお肉に食い込みお肉の方が高さがある場合、ほぼ100%皮膚に付着します。
一度わざとはみ出すように塗ってから拭うやり方で無理矢理に塗る事は出来ますが、上記のように皮膚に付着しアレルギーを引き起こすリスクが高い事に加えて、物理的に本来塗るべき箇所に塗布も出来ないために剝がれやすいので、本来 爪先の白い部分がない方にはジェルネイルは塗るべきではないのです。
また過剰に生成され、取り切れない甘皮にジェルが付着する事も同様にアレルギーを引き起こすリスクもあります。
火傷のリスク
深爪の方がジェルネイルを塗るべきではない大きな理由の2つ目は、火傷のリスクです。
上記書いたとおり、深爪の方にジェルネイルを塗ろうとするとどうしても皮膚に付着しやすくなります。
また、噛み癖(爪噛み)やむしり癖等の慢性的な外的要因の刺激の場合、爪は正常に角化する事が出来ずに、そうでない方と比べて爪自体が薄い場合があります。
ジェルが固まる仕組みの項でも書いたとおり、ジェルネイルは固まる際の化学反応で熱を発生します。
独立行政法人国民センターテストの結果では、その最高温度はピーク時には65度にもなったデータもあるため、本来正しい知識と技術を持った専門家が、正しい塗布量を守りながら、健康できちんと正常な厚みのある爪に対して行うべきものです。
それが深爪の方の場合、UVやLEDライトで硬化させる過程で過剰に熱が爪や皮膚に伝わり、赤みや火傷を起こす場合があるため、それがたとえプロネイリストだとしてもいつのも塗布量と同じに塗るのではなく、細心の注意が必要です。
また火傷は爪だけでなく、もちろん爪周りの皮膚に付着した際にも起こりえますので、どうしても皮膚に付着してしまう深爪の状態だとなおさら、過剰に生成され取り切れない甘皮部でも同様の懸念があります。
これらの事からも、深爪の方がジェルネイルを行うのは危険という事がわかります。
皮膚がそうでなくとも過敏な状態
他の記事にも書いていますが、噛み癖やいじり癖で慢性的に爪の白い部分がない状態が続くと、指先の保護機能が正常に保てなくなり、ひび割れや皮むけが必然的に多く発生します。
指先の保護機能が正常に保てない
→紙を触ったり水を触ったりするだけでさらに皮むけやひび割れが広がる
→それが故にピンクの部分は成長する事が出来ない
→永遠に深爪が治らない
の悪循環です。
そんな敏感な状態ですから、有害物質の皮膚から経皮吸収量も増え、通常よりもアレルギー誘発リスクは高くなります。

「口にしてしまう」重大な危険
深爪の原因の圧倒的第一位は、幼少期からの癖(行動習慣)となってしまっている「噛み癖(爪噛み)」です。
爪を噛む方がジェルネイルをした場合、以下のリスクが重なります。
- 未硬化ジェルが口に触れる
爪先や爪周りに残っている未硬化ジェルを一緒に噛んでしまい、口の粘膜に直接触れる可能性が高まります。
- 皮膚よりも粘膜は弱い
口の中の粘膜は皮膚よりも吸収率が高いため、アレルゲンが入り込みやすい。
- 小さな傷口から侵入しやすい
噛んで傷ついた爪周りや口内炎などがあると、そこからジェル成分が入り込みやすくなる。
ジェルネイルは爪の保護にはなるものの、その性質は柔らかく柔軟性があり、剥がそうとすれば剥がす事が出来てしまい、また頑丈な歯をもってすれば嚙みちぎる事も可能です。
このように、深爪の方がジェルネイルをしてもなお 爪を噛んでしまう行為は、物理的に深爪を悪化させるだけにとどまらず、口腔粘膜からアレルギーリスクをさらに高めるという二重の危険性がある本当に危険な行為なのです。
アクリル矯正という選択肢
実は深爪矯正には種類があり、重度な深爪のうちはアクリル矯正がおすすめです。
自然硬化で安心
UVやLEDのライトを照射し硬化熱を発生しながら固めるジェルネイルと比べて、アクリル矯正は気温と湿度と人の体温で時間と共に固まる自然硬化型の素材を使うため、硬化熱は一切発生しないため火傷のリスクを避けられます。
リスクが低い理由
ジェルネイルと違って、熱を発生する化学反応も起こさずに自然と固まり、アレルギーを誘発する未硬化ジェルが残る事もなく、万一皮膚に付着しても必ず自然と剥がれますので、アレルギーも100%発生しない訳ではありませんが発生リスクはジェルと比べると限りなく低いです。
歯科でも用いられるほど頑丈な素材
深爪矯正で用いるアクリルネイルは、歯医者が仮歯に用いる物とほぼ同等の素材を使用します。
歯に代わる程に頑丈な素材だからこそ、例え無意識に手を口に持っていってしまっても、嚙み千切る事は出来ず、ハッと我に返る事が出来ます。
「矯正」と言うからには強制力のあるアクリルでの深爪矯正でギブスのように蓋をして、嫌でも深爪を伸ばし改善させる事が出来るのが特徴です。

【深爪矯正を検討する方へ】深爪矯正は「その方法」を確認
最近多くのサロンが取り扱うようになった深爪矯正。ですが実は深爪矯正という言葉にその定義はなく、そのやり方はサロンの自由です。
アクリルでの深爪矯正は、ネイル業界の主流がジェルとなった昨今、同じプロネイリストだとしても経験を積まないと行うことが出来ない技術のため、アクリル矯正を行えるサロンは未だ少ないのが現状です。
そして残念ながら「深爪矯正」自体を最近導入を始めたサロンも多いため、知識乏しいままに安易に「大丈夫ですよ」とジェルネイルを乗せられてしまう事があるのも事実です。
リプロネイルでも、お爪の状態次第では保護と育成ためにジェルコーティングを施す期間もありますが、必ず「アレルギーや火傷のリスクは少ない状態である」と判断した場合にのみ使用します。
5万人の深爪と向き合ってきた経験から爪の状態をきちんと見極め、「この状態にはアクリル矯正が適している」「この状態にはジェルコーティングが適してる」と選択肢を持つことで、安全かつより最短にゴールへ導くことが出来るからです。
またリプロネイルでは長さを出す施術の際には、盛り上がったお肉を極力下げるようにして、可能な限りアレルギーのリスクを少なく行います。それを一般の方の長さだしで用いるのと同様に「チップ」を使ってのジェル矯正を行うサロンも多く存在します。そっちの方法の方がネイリストにとって簡単だからです。ですが私どもに言わせると、大変危険で無責任な行為です。
なるべく近場で通いやすい便利さはもちろん大事ではありますが、治すどころか本当に永遠にネイルと無縁にもなりかねないジェルアレルギー。
危険性をよく理解し、時間が必要だからこそ一生に一度にしたい深爪矯正ですので、しっかりサロン選びをしていただきたいです。
また、「方法」はもちろんですが、伸ばしただけで終わらないのが深爪矯正です。
深爪は、ただ伸ばしただけでやめてしまうと120%再発します。なぜなら、爪に何かを乗せていたから伸ばせただけであって、それは自爪に戻るとまた後退してしまうからです。
では後退しないためにはどうすれば良いのか?
自爪になると後退してしまう理由はなんなのか?
そこを教えてくれ、それをひとりで実践出来るようになるまで、責任を持って見続けてくれるサロンを選んでください。

<深爪矯正で全国展開はリプロネイルだけ>
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