繰り返して痛い爪の縦割れ・縦亀裂どう直す?病院では治してくれない縦割れ「今日から出来る」3つの対策と深爪専門店で出来る「ギブス装着排出法」とは?
- お爪のお悩み
私達リプロネイルは「深爪」の専門店ですが、深爪以外にもお爪のお悩みの方がご来店される事もあります。
爪の悩みには、深爪の他に、凹凸(でこぼこ爪)、肥厚、萎縮、変形、変色、縦割れ、巻き爪、その他マニアックのものだと爪甲鉤彎症(そうこうこうわんしょう)と言って、特に足の爪が前方に鉤の様に、言い方が少し悪いですがわかりやすい例えで言うと、ダンゴ虫のように層になりながら彎曲している状態など、様々な物があります。
それらは、生活習慣が原因の場合、怪我をしてしまった事がきっかけの場合、加齢や乾燥から来る場合、身体の内側(神経や細胞の損傷、自律神経、病気や薬の副作用)の原因から来る場合など、原因は様々です。
私達は医者ではないので、その原因や症状を明確に診断等は出来ないですし、症状によっては細胞組織自体が損傷してしまって起きているものもあるので残念ながら治らない物もあるのは事実ですが、我々リプロネイルが今まで50,000人の深爪改善に用いてきた「ギブスを使って爪を保護しながら伸ばす技法」がお役に立てる場合があります。
爪の縦割れ・縦亀裂のお悩みは、比較的改善も見込める事も多いので、是非多くの方に知っていただき、お悩み解消のひとつの方法になれば良いなと思います。
目次
医療(保険診療)での爪の診療の現状
爪で悩んだ時、「病院で診てもらいたいけど、何科に行けばいいんだろう」と思った事がある方は多いと思います。
皮膚科?それとも形成外科?
一般的には、まず皮膚科で診てもらい、病院によっては「爪外来」「フットケア外来」と専門で設けている場合もあります。
もしくは手術を必要とする場合には形成外科で対応してくれる事もあります。
ただ、
「病院に行ったけど、治せないと言われた」
「ただ保湿剤しか処方してもらえなかった」
という事は少なくなく、
重度な症状の場合、
「爪を剥がす提案もされたけど、そのあと綺麗な爪が生える保証はないと言われた」
と言われる事も多くあります。
医療の分野では、実は爪は残念ながら最も研究が進んでいない分野とも言われています。
多少見た目が悪くとも、生きてく上でそこまで支障がないからです。
その痛みが生活の支障をきたす物でない限り、「様子を診ましょう」「保湿をしてみましょう」と言われてしまう事が大半です。
それが痛みや化膿がある物の場合には、「(また生えてくる保証はないが)剥がす他ない。」「(その部分はもう再生しなくなるけど)痛いなら部分的に切除・縫合しましょう」との判断で手術が行われる事もあります。
が、これらに関してはお気づきの通り、審美的観点つまり「美しい見た目にする」という考えは一切考慮されません。
そうなんです。
そもそも保険診療では、審美的な視点は一切考慮されないんですよね。
余談ですが筆者は左目の下まつげが逆さまつげで痛くて眼科に行ったら、抜いてくれるというので頼んだところ、そのまつ毛だけを抜いてくれるのかと思いきや、容赦なくその一切全てを1本残らず瞬時に抜かれて、ショック過ぎて声になりませんでした。
片目だけがまつ毛ゼロになった悲しみとショックで放心していたところ、「左目しか保険適用にはならないけど、逆さまつげの手術も出来ますよ。片方だけ目の形変わって変になっちゃうけどね」とさらりと言われました。
話を爪に戻しますが、特に女性にとって、「綺麗な爪になりたい」と思うのはあたりまえの事だと思います。
「一生この爪で行きていかなくてはならないのか」という悩みは、心が押しつぶされるほどに悲しく深刻であり、どうにかしてでもなんとかしたいと思うのは当然の事です。
もしかしたら男性なら「男だし」と開き直れるかもしれませんが、女性の場合、人によっては「もう一生誰にも見せないように、素足を決して人に見せる事のないように生きて行こう」と心を閉ざして、人生に制限をかけてしまう方だっていると思います。
一方で、保険診療の他に、自由診療という言葉も最近の美容ブームで聞くようになりました。
こちらがその名の通り、患者の「自由」な選択で自費を払い、悩みを解決してくれる医療です。
保険診療と違い、美容クリニック等では審美的目的で行われるのが特徴ですね。
ただ、爪の分野ではこの自由診療でも出来る事はほぼないのが現状で、巻き爪のワイヤー治療などがこちらにあたります。
(痛いのだから保険診療にすべきという声は何年も上がっているそうですが、陥入し化膿してしまった場合に爪を切除しもう生えないように焼く外科手術が保険適用であるために、こちらは何年も自費が続いているそうです。)
巻き爪以外のパターンの自由診療は、ほとんど聞いた事がありません。
それ以外のパターンで悩んでいる方にとって、自由診療だとしても何も出来る事がないのが爪の医療の現状なのです。
美しさを求める権利どころか、方法すら存在しないのです。
「爪だけは整形できない。」と言ったお客様が印象的です。
このように、医療でも限界がある「爪」。
病院で「もう出来る事はない」と言われた方に、もちろん医療現場ではないので「治療」ではないですが、「ネイルサロン」で行える事があなたのお悩みにとって一筋の光となる事もあります。
それが「爪を飾る目的」のネイルサロンではなく、私達「爪のお悩み解消専門のネイルサロン」の出番になります。
爪の縦割れ・縦亀裂のお悩みの原因
縦亀裂はどんどん奥へ進行してしまうので痛みを伴い、手をぶつけるたびにまた奥へと進んでしまいますが、人間手を使わないのは不可能なため、とりあえずで絆創膏等を貼って保護して過ごす方も多いです。
このあとに自分で出来る対処法もお伝えしていきますが、まずは原因から考えていく事で根源から歯止めをかけるように努力する事も必要です。
爪に縦筋、縦割れ、縦亀裂になってしまう原因には、大きく分けて以下の4つが考えられます。
- 乾燥: 爪が乾燥すると、脆くなり縦割れが生じやすくなります。乾燥は主に季節の変化、頻繁な水の接触、乾燥した環境、加齢による爪の老化などが原因です。
- 栄養不足: 健康な爪を維持するためには、適切な栄養素が必要です。特にビタミンやミネラル(亜鉛や鉄など)の不足は、爪の強度や健康に影響を与えます。
- 過度な爪の使用: 爪を過度に使いすぎることは、縦割れや縦筋の原因となります。爪を硬い物でこする、不適切な爪の形状での入れ物の開封などがこれに当たります。
- 爪の怪我: 爪を怪我することで、縦割れが生じることがあります。衝撃や圧力が加わることで爪の組織が傷つき、縦割れが現れることがあります。
加齢は誰もが平等に訪れるものですのでそれに逆らう事は出来ませんが、これらの事から、爪に潤いあり柔軟性があれば割れにくい事、きちんと爪に良いとされる栄養を取る事、爪を道具にしないという事で防げる事がわかりますね。
進行させないために「今日からお家で出来る」3つの対処法
出来てしまった縦割れ爪をそれ以上進行させないために、「お家で出来る」対処法を3つお伝えしていきます。是非今日から行ってみてください。
爪切りは極力使わない
爪には人によって断面図のアングルにアーチがありますが、爪切りを見ていただくとわかるとおり、爪切りの刃は一直線です。
「え、緩くアーチしてない??」と思った方。
それは爪を真上から見たときに爪を丸い形に切れる意味でのアーチです。
爪に対して垂直に使う視点で見ると、アーチのある爪に対して一直線に刃を当てる事になります。
つまりこれは本当に少しずつ使わないと、切断の際アーチしている爪に対して両端を持ち上げるように歪めてしまう事となり、そうでなくとも亀裂が入りやすい状態の爪にとって大きな負担となります。
そして「パチン」という衝撃で更に縦割れを進行させてしまう事もあります。
使うなら、一度に深く切るのではなく細かく回数を分け、かなり少しずつ角度を変えて使いましょう。
出来れば、紙製の爪やすりを使って整えるのがおすすめします。
(不慣れの方の場合、爪が長く伸びている状態ですと危ないので、先に爪切りで慎重に短くしてから行うことをおすすめします。)
爪やすりの材質には紙製の他に金属性やガラス製など、種類がありますが、金属やガラス製は硬すぎて爪に対する衝撃や振動が強くかかり過ぎるため、爪のためには紙製が適しています。
紙製の場合、金属やガラス製と比べて軽い力で削る事が出来る事に加えて、圧をかけても適度にしなってくれる事で衝撃から回避する事が出来るからです。
縦割れがある状態で爪やすりを使う際は、他の指を使ってその爪を両際から支えてあげると爪がブレなくなるので、痛みもなく縦割れも進行させる事なく整える事が出来ます。
出来るだけ爪を伸ばさないように日々短くお手入れをする
こちらはシンプルに、縦割れしている状態で爪を伸ばす事で、衝撃が加わった際、引っかかって亀裂が更に奥に進行してしまうから、なるべく引っ掛からないように常に極力短くしましょうという事ですね。
その際、前項に書いたように、爪切りだと「パチン」と切る度に奥へと進行してしまうので、紙製爪やすりを両側を抑えながら使うと良いです。
そして爪が引っ掛かりにくくするためには、スポンジファイルと呼ばれる物で爪の断面を丸く仕上げてあげると肌当たりが滑らかになるので生活がしやすくなりますよ。
(※「形」ではなく「断面」ですのでご注意を!)
その指だけ爪を伸ばせないのは、女性にとっては少々悲しくもありますが、縦亀裂がある方はこちらは我慢するほかありません。
それでも、おしゃれも楽しみたい!という方は、後に書く「ギブス装着排出法」なら長さも他の指と合わせて伸ばせたり、お色やアートを楽しむ事も可能になるのでお勧めです。
「今ある爪への保湿」の他に「これから生える爪への保湿」を行う
上記で、縦筋・縦割れの原因は爪の乾燥とありましたが、爪は主に「ケラチン」というタンパク質でできています。
そのうち、12~17%程度が爪の水分量と一般的に言われており、13~17%だと適正値で適度な柔軟性を保ち割れにくい状態と言え、逆に13%以下となると乾燥状態、脆くて割れやすいと言われています。
木の枝と同じように、水分量が少ないと安易に折れてしまというイメージですね。
「では、この水分量を上げたい」という話になるのですが、「乾燥」しているから「ただ保湿」という発想になる前に、「今すでに目に見えている部分の保湿」と「これから作られる部分の保湿」の2つの視点で考える事が必要です。
「目に見えている部分の保湿」については、爪には微細な穴が開いていますので、お風呂のお湯に長時間浸かると爪が柔らかくなるのと同様に、水分の他にも油分を含む事も出来ます。
爪の表面からオイルや浸透性の高い専用美容液で油分を補う事で、爪は潤いを増し柔軟性を持つ事が出来ます。
ただし、これは一時的な物にしかならないので、その効果を持続させるにはかなり定期的に補充する必要があります。
髪の毛のトリートメントも同様ですが、生えて目に見えている時点ではもう一時的に補うことしか出来ないのです。
生えてしまってからでは、一時しのぎしか出来ない。
生えてしまってからでは、遅いのです。
だからこそ、「まだ生えていない部分」「これから生える部分」へのアプローチも大切になります。
ではどうやってこれから生える爪を健康にするか?という話をすると、食べ物や生活習慣、睡眠、血流、リンパなど、身体の中や根本的な部分からのお話が必要になります。
興味さえあれば、爪以外の美容面でも総合的に効果大なので、是非お近くのリプロアドバイザーからの爪レクチャーを受けてみてくださいね。
ただ、外からアプローチ出来る事もありますので、是非シェアさせていただきます。
それは、爪の甘皮、爪周りの皮膚を念入りに保湿、そしてマッサージで血流を良くする事です。
まず甘皮が固く乾燥していると、栄養を与えても水分や油分が中まで浸透出来ず、ささくれなどの原因になる事もあります。
そして爪は、「爪母」と呼ばれる部分で生成され「爪床」という爪の真下にある柔らかい皮膚の部分の上を通って成長していくのですが、これらには神経と血管が通っていて、そこから常に爪に必要な水分や栄養補給をしています。
つまりここがどれだけ水分を保って潤っているかで爪の保水率はかなり左右されます。
爪の水分量は、肌の水分量と比例します。
手や指まわりを保湿するということは、同時に柔軟で強い、縦線のない爪をつくることに繋がるのです。
美しい爪は、皮膚が美しくないと作られないという事ですね。
そして保湿を行うついでにマッサージも行う事で血行促進となり、細胞が活性化されて水分の他にも新鮮な酸素や栄養等もより効率的に行き届き、結果強く美しい爪が生える事が期待出来ます。
またやわらかで弾力のある肌は、爪に加わる衝撃をクッションの役割で回避し、亀裂となるのを防ぐ働きもしてくれる意味でも、爪だけでなく爪周りの皮膚を保湿する事は大切であるとも言えます。
深爪矯正サロンで行える「ギブス装着排出法」とは
それ以上進行しないように対策は試みるものの、「どうにも痛い」「どうにかしたい」と思う方に、深爪矯正サロンで行える「ギブス装着排出法」という物を試してみるのもひとつの方法です。
「ギブス装着排出法」とは、本来は深爪専門店が深爪の方に用いる技術なのですが、爪表面にアクリル樹脂と呼ばれる素材を装着させ、個人差はありますがそれが平均で約3週間の間、手を洗う際はもちろんお風呂に入っても取れないので、その間強制的に触れない・いじれない(外部からの刺激から守れる状態)を作り出す事が出来るという物です。
その結果、深爪の方の場合、強制的に爪を伸ばす事が可能になるので、深爪を改善させる事が出来ます。
この「ギブス装着排出法」を爪の縦割れでお悩みの方にも用いる事ができ、つまり縦亀裂部分含めその爪全体を人工爪で覆って過ごしていただきます。
お色を付ける事も出来ますが、もちろん透明や艶なしも選べ、リプロネイルでは「自爪風」と言って、まるで本物の爪のように自然な白色部分をも人工的に作る事も可能です。
ちなみにこの人工爪は大変固く強度があるので、付けた瞬間から頑丈なギブスを付けた状態となるので、亀裂がある事で痛みがあった方は即解消する事が多いです。
そして、人工爪を外部刺激が加わらない状態で約3週間を過ごすと、根元から新しく爪が生まれ、人工爪はその分、前へ進みます。
3週間の寿命が来た頃に付け替えにご来店いただき、その際プロの専門家が爪ダメージの無いように丁寧に薬剤と専用の機械を使って人工爪を取り除きます。
(人工爪は自分では取る事は出来ません。無理に剥がしたりなんてしたら、爪にとって大変危険ですのでご注意ください。)
その後、伸びた先端部分を衝撃を与えないよう慎重にカットし、また新たに人工爪を装着→3週間過ごすを繰り返します。
そうする事で、根元から健康な爪さえ生えてきてくれれば、爪の亀裂部分は奥へ進行する事もなくギブスに守られながらどんどん前に進み、いつか排出させる事が可能になる、というからくりです。
画像引用元:リプロネイル直営店ネイルサロンキャメロットより
コラム冒頭でも書いた「薬の副作用」など、身体の内側からの原因の場合は根元から生えてくる時点で奇形になっている事もあり、その場合は治らない事ももちろんあるので「必ず治ります」とは言えないのですが、その割合よりも、乾燥と繰り返す衝撃から来る原因の場合が多い症状ではあるので、比較的改善が見込めるのが縦割れです。
「病院にも行って出来る事はやった」「もう出来る事は他にない」という状態であれば、お悩み専門ネイルサロンに相談し、自分は治りそうか?数回やって試してみるのも良いかもしれません。
お爪の悩みについては、また今後ご紹介していきたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。